ようこそ!様

講座の内容

レジリエント・ボディ

「レジリエンス」には身体からのアプローチが肝だった!

けいちゃんは今作っている最高の動画
新型コロナによる個人の心身への影響で再び注目を浴びている「レジリエンス」。

ヒューマンポテンシャルラボが今回、満を持して提供する新講座「レジリエント・ボディ」は、身体からのレジリエンスの学びを提供します。

思考は、得てして過去の成功体験を美化し、同じように繰り返そうとするか、過去の失敗を過度に恐れて回避しようとしがちです。昨今の状況において、多かれ少なかれ誰もが過去に経験したことのない停滞、失敗、不安、現実的な壁に直面しているのではないでしょうか。
そのような状況において、突破口になるのが、思考よりも賢い「身体知性」です。

心理学の用語で「ポスト・トラウマティック・グロース(PTG)」というものがあります。これは、大きな心の傷(トラウマ)になるような、衝撃的な出来事の後に起こる成長を意味します。怪我をしたあと、骨や皮膚が再生するときに、前よりも更に分厚く強化される、ウイルスを取り込んだことで免疫が強くなるなど、我々の身体には初めから危機が起きた後に、それを糧に変容し、成長することがプログラムされているのです。

一方、思考では、一度起きた問題は「できるだけ元通りに戻したい」、「問題はできるだけ排除したい」と、危機を避けようとしがちですが、本講座では身体性の視点からレジリエンスを学ぶことで、 危機を受容し、変容し、非連続な成長に転換していく実践的なスキルを身につけていきます。
心に直接アプローチすることは専門家以外の素人にはなかなか困難なことですが、身体は目に見えるものであり、誰もが身体的なプラクティスを学ぶことで、レジリエントなボディに近付くことができるのです。

「折れてもいいんだ。」どんなプロセスが起こっても、身体はいつだってそれを変容と成長のチャンスに変えてくれる!

本講座では、身体からのアプローチで心身の治療を行うボディ・ワーカーの小笠原和葉さんのガイドによって、身体性を最大活用したレジリエンス力を鍛錬します。

レジリエント・ボディとは?

最新の心理学におけるストレス関連領域においては、ストレスを軽減させるなどの一次予防的アプローチに加え、困難な状況からの回復や成長といった観点に注目が集まっています。そこで重視されている概念が、レジリエンス、心的外傷後成長(posttraumatic growth:以下, PTG)、マインドフルネスです。

レジリエンスは、困難で脅威的な状況にうまく適応する過程や能力、PTGは、困難な経験に伴う精神的葛藤の結果生じるポジティブな心理的変容、マインドフルネスは、「個人の進行中の内的・外的な刺激を価値判断なしにそのまま観察する」といった心理状態を指し、それぞれの間には、質的あるいは量的な関連性があることが示唆されています。
レジリエンスに大切な感情制御には、マインドフルネスによって促進される身体感覚が密接に関係しています。身体感覚の認識が感情認識に繋がり、結果的に感情制御に繋がることが報告されています。

つまり、マインドフルネスによって注意制御や感情制御といった自己制御力が高まることでレジリエンスを獲得し、その後の回復過程における一層深刻なストレス状況を耐え忍ぶ力となり、心理的問題からの回復や成長といったPTGの要素につながるという関連性が見られます。
(文献「Japanese Psychological Review 2016, Vol. 59, No. 4, 397–414」より )

自分に起こってくるいろんなプロセスに寄り添えること。人生に起こってくることを乗り越えることです。どんなプロセスも身体のプロセスを伴います。心が疲れたように見えますが、実は体が疲れているということも多いのです。

寄り添う、共に楽しむことが大切です。

抵抗し続けて強い続けるのではなく、身体が回復していくプロセスと共に再構築していく。身体に寄り添っていくことがレジリエントボディです。

講師の紹介

小笠原 和葉  OGASAWARA KAZUHA

ボディーワーカーとして臨床・研究を深めながら新しい健康観「健康3.0」を探求。人間全体をひとつのシステムとしてとらえ、より良く生きるための身体性や生理学について個人から企業までそれぞれのニーズに合った形で幅広く教育・啓蒙を行っている。

一般社団法人OurDynamics代表理事
宇宙物理学修士/東北大学大学院医学部研究生

著書「システム感情片付け術」(日貿出版社)
小笠原和葉さんのニュースレター登録はこちら
Patrick Jones - Course author

講師からのメッセージ

新型コロナウィルスによって、長期間のストレス、変化や忍耐を余儀なくされる現在、人知れず繊細さが過剰になっている方が増えています。さらに総合運動量が減っているため、身体と心が離れている方が多く見受けられます。
 そんな中、「レジリエンス」が再度注目されています。
これは、「ストレスからの回復力」や「復元力」と説明され、 “ストレスに折れないタフさ”のように解釈されることが一般的です。 しかし、これを成長や変容のチャンスとして使うことが出来れば、単なる「復元」ではない地平に出会えます。
本講座では、変容へのプロセスを支えるための身体性と、レジリエンスに必要な力について見ていきます。 「底打ち」「立ち直り」「教訓化」の3つのステップを支えるための身体アプローチのためのマップを手に入れ、自分の身体とともにプロセスさせられる、真の「SELFマネジメント」という視点を育てるための講義を全5回にわたって実施します。 

この講座で学ぶこと・得られること

レジリエンス x 身体知性の
「全体地図」

「底打ち」「立ち直り」「教訓化」のレジリエンス3つのステップを支えるためにどんな身体アプローチが必要なのか、全体マップが手に入る。

身体から自分の心理状態を
「メタ認知」する力

「心地よく自然」という感覚を知り、身体に聞く能力をつける。

身体アプローチによる
「SELFマネジメント」力

人生における様々な局面において、その時々にあった効果的な身体アプローチ方法を学ぶことで、SELFマネジメント力を高める。

講座の内容

第0回「レジリエンスと身体性」

心のプロセスに見えることが、実は身体的なプロセスであることが多いです。0回目は、何かから立ち上がってくプロセスについて解説します。

レジリエンスは、回復力という一つの力のように知られていますが、3つのプロセス(1. 底打ち ー 苦しい時、2. 回復 ー 元の位置に戻る、3. 教訓化していく ー 再構築) を伴います。
どんな身体状態になり、その状態をどうサポートし、どう回復していけるか、より成長していくためには、各プロセスをどのようにしていけば良いのか? 筋トレや食事などに気をつけるなど、身体に対してどのようなコミュニケーションをすると良いかをお伝えします。
今は元気で問題ないよ!という人も、自分の身体に意識を落としていくと、実はそうではないことに気づくこともあります。日頃から柔軟性のある体力をつけるためのお話です。

ポイント
  • 分かりやすいストレスと分かりにくいストレスがあります。現代は、後者による落ち込みが増えています。
  • 私たちのストレスは、出来事の中にあるのではなく、「身体(神経)」の中にあると言われています。トラウマ療法でも同様の考え方で身体を治療します。心が危機的な状況を乗り越えるためには、身体マネジメントが大きな鍵になるのです。
  • 「底打ち」「立ち直り」「教訓化」のレジリエンス3つのステップを支えるための身体アプローチのためのマップを手に入れます。

第1回「底打ち 〜内なる声を聞く〜」

一番暗く冷たく長い時間である「底打ち」に至るまでの時間。感情が出る、揺らぐなど、自分と思いたくない自分が出てくる時期です。
理想の自分と遠ざかっていき、自分に鞭を打ちたくなるところを、諦めてサレンダーしていくことが大切です。つまり、これまでの戦略を手放しなさいと言う身体からの要請に気づくことが肝心です。
身体のプロセスに寄り添って、内なる声を聴く、新たな知覚を開いていきます。思考を沈め、身体感覚に耳を澄ませていく実践ワークを体験しましょう。
体を鍛えるのではなく、プロセスを邪魔しないように、消耗しないように、プロセスに寄り添いながら内なる声を聞きます。身体の身体感覚に耳を傾けて、能動的よりも受動的な態度で省エネする時期です。そしてプロの手を借りて欲しい時期でもあります。

ポイント
  • 底に来て静かになったときこそ、「内なる声」を聞き、「内なる対話」を重ねるチャンスです!
  • 思考を止めて神経を落ち着け、知覚を開く。身体性には能動的よりも受動的な態度でアプローチします。

第2回「回復 〜流れに乗る〜」

底打ち期で焦らなければ自然と立ち上がる時期がやってきます。ここでは回復し始めた兆しを感じ、新たに立ち上がってくるエネルギーの流れに身を委ねながら、自分とのコミュニケーションを深め、次なる流れを見極める時期です。
常に思考に舵を切らせていると、ただ元の状態に戻ることを強いそうになります。虚脱期から立ち上がりコアの力を感じながら「ほんとうのリラックス」という身体感覚を使っていきます。
本当のリラックスとは、全部が弛緩している状態ではなく、余計な力は入ってないけど、コアは働いている、という状態です。これをワークで体感していただきます。  

ポイント
  • 「虚脱」ではなく、「ほんとうのリラックス」という身体感覚を掴む。
  • 「心地よく自然」という感覚を知り、身体に聞く。つまり、身体と協働します。


備考

歩行のワークを予定しています。少し歩き回れるスペースがあることが理想です。

第3回「教訓化 〜含んで超える〜」

回復した後の教訓化の時期。体が回復した後、視野を広げていく感覚で、流れに乗りながら体力をつけていきます。成長と変容につなげるための螺旋状の上昇です。
葛藤にドライブされるのではなく、気付きに先導され、一連のプロセスをメタで観察することで、自己認識力があがり、新しい自分のパワーを高い視座で感じることが出来るようになります。葛藤を通過したことにより、「耐性の窓」が広がり、より大きなチャレンジにむかえるようになります。ここでは「これがわたしである」というシンプルな感覚がリソースになります。

ポイント
  • 身体感覚を通してSELFのエネルギーにつながる。
  • PTSDの後の「PTG(post traumatic growth)」のように、底打ちを経験した後の成長、“金継ぎ”になる。
  • 心身の「耐性の窓」が広がる。より大きなチャレンジができる。

第4回「真のセルフマネジメントへ」

一度しっかり底打ちのプロセスを体験できると、自分や世界について新たな視点を得ることが出来るはずです。折れないタフさではなく、人生で自分に起こる全てのプロセスに寄り添い、感じ、より本来的な自分のミッションに向かって進んでいくため、”SELF(本来あるがままの自分)”の感覚を呼び覚ますために出来ることと、身体性から見た「垂直の成長」についてまとめます。

ポイント
  • プロセスおよび人生を通じて必要な神経系の体力をつける。
  • 答えの出ない問いを持ち続け、ただ自分と共にいるということを持ちこたえる力をつける。
  • 起こってくることに巻き込まれず、SELFの視点から自己を見守る感覚を開発する。
  • ゴールに向かって自分を強いるのではなく、人生の様々なプロセスを自分の身体とともにプロセスさせられる、真の「SELFマネジメント」という視点を育てる。

講座へのお申し込み

How to apply for this course

レジリエント・ボディ

  • レジリエント・ボディ講座(合計 約600分)
  • 実践に生かせるプラクティス
  • 講座への生涯アクセス
通常価格: ¥19,800
会員価格: ¥0  (年会費あり)

会員制に関するご案内とお申込みはこちら
※ 会員様はログインしていただくと受講できます。
Write your awesome label here.

オンデマンド講座受講し放題
(メンバーシップ)

  • レジリエント・ボディ講座の内容の全て
  • 合計¥250,000以上の価値があるオンデマンド講座へのフルアクセス
  • 日次、週次、月次で開催される実践会への自由参加権
  • メンバー同士の勉強会・実践会の自由開催・自由参加権
  • 新規プログラム企画会議やWCL運営会議への自由参加権
年会費: ¥72,000(入会費 無料)
Write your awesome label here.

講師の他の講座

ソマティック・インテリジェンス(全5回)

思考や言語を用いて物事を認識するあまり、潜在的にもつ感情や要求から目を背けてしまっていないでしょうか? 古今東西、多くの精神修行において、「身体へのアプローチ」を巧みに取り入れ、潜在下にあった意識への変容が導かれてきました。
withコロナの時代を迎え、生き方や働き方の転換点である今、私たちも思考や言語を超えた真の自己と向き合う必要があります。 
本講座(全5回)では、「思考」ではなく「身体」からの視点で物事を捉えることにより、真の自己がもつ新しい世界観を体験&探求していきます。
Write your awesome label here.

レジリエントボディの講座に関するFAQ

「折れない側に行くにはどうすれば良いですか?」

まず、レジリエンスにまつわる誤解があります。折れないこと、もしくは折れても回復するヒーローを目指す人が多いのですが、それ自体を放棄せねばならない時があります。折れたくないと思っているとか、自己イメージが高い人ほど折れた時のダメージが強くてそういう自分を受け入れられない。上手に折れることが大切。人生にはいろんなことがあって、成功体験だけをし続ける、勝ち続けることは、あるレイヤーだけを見ればあり得るかもしれないけれど、社会における自分の顔は様々です。あらゆるレイヤーで傷を受けない、失敗しないことはまずないでしょう。仏教において、生きるとは苦だ。というところから始まります。上がったり降ったりする全てのプロセスを、人生を通じて育てていくことが大切です。

上手に折れる体とは?

上手に脱力できるということです。空元気でごまかし続けるのではなくて、もうやれないわ、という感じを経験できるのは、体に入ってる力を緩める、虚脱すること。 凍り付かせるのではなくサレンダーすること。抵抗を手放していく。 諦めや放り出すことがいけないなど、〜べき論や〜ねばならない論で自分をがんじがらめにすると苦しい。若い時など体力やリソースがある時には進めるけれど、本当にダメになった時に立ち上がれなくなります。今どういうプロセスにいるのかを感じられることと、その体力が必要です。

現代人が身体感覚を得ることができないのはなぜ?

 頭に寄りすぎているからです。社会の中でうまくやっていくことを教育されていて、自分に強いることが基本設定です。一方で、自分とうまくやっていくことを教わることはほぼないですね。そういった体験も少ない。自分と生涯生きていくのにもかかわらず。身体の声を聞くことは合理的には説明できないけれど、本人にとっては真実です。それに耳を傾けて共に歩んでいく感覚を、社会の中では教わらないので難しいのです。 タフで折れないことが周りに迷惑をかけずに良いと思い込んでいる人が多いのですが、行き来ができて、自分らしくてポジティブなエネルギー出せる人はレジリエントなボディを持っている人です。上手に自分をリラックスさせたり、自分のダメさを上手に扱う方法を知っている。どんなプロセスでも自分とうまくやっているという持続可能なやり方のできる人。 ずっと自分の理想であり続けることはどんなスーパーマンでもできないのです。

単に回復するのではなく、変容・成長をできるとは?

わかりやすい例を出すと、スポーツ選手や有名人の中に、稀に深い輝きに満ちた人がいませんか? それは若い時のフレッシュな輝き方とは異なる、深みのある多層で多様な佇まい。それは、どん底まで落ちて再起した人たちのみが持つ輝きです。PTGの過程で自己理解や自己許容量が増し、他者への慈悲の思いが生まれてきます。そうしてやがて佇まいが変わってくるのです。
金継ぎがわかりやすい例です。 金で割れ目を継ぐこと、つまり、金によってその傷が継がれることで、前の状態に復元されるのとは別で、元の魅力とは異なる魅力が出ます。 何事もなかったように回復させることもできるけれど、それは異なるアート。
つまり、元の状態に戻るのではなく、 体を金継ぎのように、どん底の弱い自分自体も取り入れて、それによって全く異なる方向へ変容するということです。
コロナという社会的に沈んだ時代性や個々人の経験を生かして生まれ変わるチャンスにするのは、あなた次第です。

身体の声を聞くということは、怠惰になりそうな恐れがあるのですが、どうでしょう?

ボディワークのセッションを受けにくると、ポジティブなパワーが隠れている人が結構いらっしゃいます。それをだらだらしながらごまかしている人も多い。身体の声を聞けるということは、緩みたがっているから緩ませる、という一方向ではなく、自分の健全なパワーと出会うということでもあります。頑張りすぎていた人は休みたい声ばかり聞こえるけど、きちんと聴けるようにまで持ち堪えると、身体の声の中にある自分らしいエネルギーがわかってきます。頭は過去に引きずられて妄想が肥大化する可能性がありますが、実は体が一番賢いのです。身体の本当に望む声に従順になれると、自己の能力を最適化できるようになります。
コアなものに出会うためには、痛みや諦めなどの痛みの層を乗り越える必要がある。抑圧しているものを出すには、表面を溶かす必要がある。脱力というより、鎧を脱いでいく感じ。弛緩ということよりも、着すぎた鎧を脱いでいくことであり、レジリエンスのためのリラックスです。
スポーツ業界でも最近は、本当に力を注ぎたいところに力を集中させるため、余計な力を入れないリラクゼーションについて研究が進んでいます。例えば、世間体などの余計な鎧は要らないよ、ということです。

全てを受けた暁には、私たちのボディはどうなっているのでしょう?   

より楽で自然な自分である状態になるでしょう。 怠けているわけではなく、本来持っている可能性を何の障壁もなくそのままアウトプットできることは稀です。自分のエネルギーを刈り込んでいることがほとんどですから。あらゆる状態下においても柔軟に動ける、落ちることもできる、でも回復もできる。知性と体力が自分の中にあると認識していることが大切。 タフさも必要。 あまりにも繊細なワーク、心のことをやりすぎて自分を突き詰めすぎると逆効果にもなり得ます。 繊細さを支えるのは体力。ある程度体力があることが自律神経を支えます。マッチョにも、柔軟にも、繊細にもなれることが大切です。

癒しのゴールとはどんなイメージでしょう?

黒を白に塗り替えるとか、何かを克服して最高の自分になる、といったようなモデルではない。 白黒つけられず、むしろグレーのエリアが多い。でも全部OK!という感じで、自分の様々なパーツをどのシーンに反映しようか、と肯定的に選んでいける。 社会のなかであらゆる顔を持つ自分の全体性を見ながら、適材適所で自分の資質を使いながら生きていけるようになることです。

講座一般に関するFAQ

開催日を過ぎていますが、今からでも参加できますか?

はい、開催後でも本プラットフォーム上で編集したアーカイブ動画をご覧いただけます。
アーカイブ動画は、オンラインでの参加が難しい時、また復習素材としてご活用いただいております。

開催日程の中には参加できない日がありますが・・・

問題ございません。ライブ開催の後3営業日以内に、こちらのプラットフォームに編集した本講座の動画を掲出しますので、いつでも気軽にご覧いただけます。

他の質問があります。

気付き、不明点などは気軽にsupport@h-potential.orgにご連絡ください!