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講座の内容
インテグラル・シンキング
~意識の訓練なしに、思考力の発達はない~
意識の訓練なしに、思考力の発達はない
感染防御 vs 経済復興、衛生への配慮 vs 環境への配慮、ワークライフバランス… 社会がますます複雑性を増しているにもかかわらず、わたしたちは、メディアやSNSのアルゴリズムによって、本来あるはずの多様な視点を一つのレンズに押込められがちであり、そのことにすら気づけないことで、不要な分断や対立関係が生まれてしまいがちです。
これらの相反する視点や対立関係を和解し、より高度な次元で解決するには、単に情報を効率的に整理・吸収できる技術を鍛えるのではなく、思考を司る意識そのものの鍛錬を含んだ思考法の実践に取り組んでいく必要があるのです。
具体的には以下5つのフレームワークを実践し、統合的思考力を鍛えていきます:
具体的には以下5つのフレームワークを実践し、統合的思考力を鍛えていきます:
- 発達志向型思考(Developmental Thinking)
- 複眼的思考(Multi-Perspectival Thinking)
- 全象限思考(All-Quadrant Thinking)
- 対局性の管理(Polarity Management)
- マトリクスの超越(Going Beyond the Matrix)
そして、本講座「インテグラル・シンキング」では、意識研究のアインシュタインと言われるケン・ウィルバー氏に直接師事され、CIIS博士課程を修了したインテグラル・ジャパン代表の鈴木規夫さんをお迎えし、この世界と人生を歪みなく把握するための最高の思考法を学んでいきます。
インテグラル・シンキングとは?
講師
鈴木 規夫 NORIO SUZUKI
この講座で学ぶこと・得られること
講座の構成
ILP(Integral Life Practice)――これは、ケン・ウィルバーが提唱する人間の統合的な治癒と成長のための方法論である。
Mindとは、日本語の「心」という言葉が示すように思考と感情を包含するものであり、われわれが自己と他者の治癒や成長に携わる際に「司令塔」としての役割を果たしてくれる重要な「器官」である。
人間の治癒や成長とは本質的に非常に複雑なプロセスであり、そこに生じる課題や問題に対処するためには、それを勘案した洗練された思考力を鍛錬している必要がある。そして、「インテグラルな意識」とは、正にそうした思考力を発揮する意識であるといえるだろう。
第0回では、『もののけ姫』と『マトリックス』等の一般的にひろく映画を参考にしながら、このインテグラルな意識に関する洞察を深めていきたい。
第0回では、ILPの概要を紹介したうえで、その中でのMind Moduleの重要性について紹介する。
Mindとは、日本語の「心」という言葉が示すように思考と感情を包含するものであり、われわれが自己と他者の治癒や成長に携わる際に「司令塔」としての役割を果たしてくれる重要な「器官」である。
人間の治癒や成長とは本質的に非常に複雑なプロセスであり、そこに生じる課題や問題に対処するためには、それを勘案した洗練された思考力を鍛錬している必要がある。そして、「インテグラルな意識」とは、正にそうした思考力を発揮する意識であるといえるだろう。
ただし、そうした意識は一朝一夕に獲得できるものではなく、長期的な訓練や実践にとりくむ中で徐々に段階的に獲得されるものでもある。また、インテグラルな意識は、成人発達理論を参考にすると、いくつかの発達段階により形成されているともいわれている。われわれはインテグラルな意識の本質をより正確に理解することを通して、そうした意識を獲得するための道標を見出すことができるのである。
第0回では、『もののけ姫』と『マトリックス』等の一般的にひろく映画を参考にしながら、このインテグラルな意識に関する洞察を深めていきたい。
「インテグラル・シンキング」を習得するためには、先ずみずからの思考活動を対象化することが必要となる。つまり、思考について思考できるようになる必要があるのである。
インテグラル・シンキングとは、そうした見えない「檻」の束縛から意識を解き放つための思考であるといえる。
第1回では、そうした実践の中でも最も効果的な実践といわれる「複眼的思考」(Multi-Perspectival Thinking)について紹介する。
思考とは、常にある文脈を前提として営まれている活動である。例えば、われわれが日常生活の中で課題や問題を解決するためにあれこれと思考をするとき、そうした活動に意味をあたえてくれている特定の状況や制度、あるいは、価値観や世界観が前提とされているものである。それらはわれわれに思考生活を営むことを可能としてくれると同時にその枠組の中にわれわれの意識を閉じ込めてしまうことになるのである。
インテグラル・シンキングとは、そうした見えない「檻」の束縛から意識を解き放つための思考であるといえる。
こうした能力を獲得するために最も有効となるのが、異質な他者と出逢うことである。即ち、異なる感性や思想、あるいは、価値観や世界観を有する他者と出逢い、それまでに自己を支えてくれた諸々の「前提」を揺さぶるのである。
「後慣習的段階」はしばしば「実存的段階」と形容されるが、「後慣習的段階」の思考である「インテグラル・シンキング」を体得するためには、そうした実存的な揺らぎを自己の内に生み出すための実践が必要となるのである。その意味では、そこでは、単なる「思考力」を鍛錬することだけでなく、思考活動を営んでいる主体そのものの変化や変容を視野に容れた実践が求められることになるのである。
「後慣習的段階」はしばしば「実存的段階」と形容されるが、「後慣習的段階」の思考である「インテグラル・シンキング」を体得するためには、そうした実存的な揺らぎを自己の内に生み出すための実践が必要となるのである。その意味では、そこでは、単なる「思考力」を鍛錬することだけでなく、思考活動を営んでいる主体そのものの変化や変容を視野に容れた実践が求められることになるのである。
第1回では、そうした実践の中でも最も効果的な実践といわれる「複眼的思考」(Multi-Perspectival Thinking)について紹介する。
第2回では、インテグラル・シンキングを特徴づけるもうひとつ思考法である全象限思考(All-Quadrant Thinking)について探求する。
「後慣習的段階」の思考とは、こうした本質的な不自由さを自覚したうえで、そうした条件の下で自らの精神の自由を開拓していく行為であるといえる。即ち、それまでに自己を呪縛していた「わたしは自由に思考することができている」という幻想から醒めて、あらためて自らが不自由であることを踏まえて、自己の思考と精神を錬磨していくのである。
第2回では、こうした問題意識にもとづいて、インテグラル理論の四象限を活用しながら、そうした思考力を獲得するための有効な技法である「全象限思考」(All-Quadrant Thinking)について紹介する。
こうした思考法を実践するために、インテグラル理論では、独自の四象限(Four Quadrants)を示しているが、これは、現実を異なる複数の角度(アングル)から眺めることを通して、ある特定のレンズを通してあきらかにされる「眺め」に囚われないようにするための道具といえる。
また、これは、「思考」という個人の自律した意志にもとづいて営まれているはずの活動が、実際には、その人をとりまく様々な文化的・社会的な条件の影響の下で営まれていることを明らかにするものでもある。
また、これは、「思考」という個人の自律した意志にもとづいて営まれているはずの活動が、実際には、その人をとりまく様々な文化的・社会的な条件の影響の下で営まれていることを明らかにするものでもある。
「後慣習的段階」の思考とは、こうした本質的な不自由さを自覚したうえで、そうした条件の下で自らの精神の自由を開拓していく行為であるといえる。即ち、それまでに自己を呪縛していた「わたしは自由に思考することができている」という幻想から醒めて、あらためて自らが不自由であることを踏まえて、自己の思考と精神を錬磨していくのである。
第2回では、こうした問題意識にもとづいて、インテグラル理論の四象限を活用しながら、そうした思考力を獲得するための有効な技法である「全象限思考」(All-Quadrant Thinking)について紹介する。
後慣習的段階の思考とは、「見る」という行為が半ば不可避的に「隠す」行為であることを自覚する思考であるといえる。即ち、人間は、ある特定のレンズを通して現実を眺めることを通して、そのレンズが開示してくれる独自の光景を見ることはできるが、同時にそれ以外の光景を排除してしまうことになるのである。
例えば、顕微鏡を覗きこむとき、われわれは常にあるひとつのレンズを通して対象を眺めることになる。それを利用することにより、少なくともその瞬間には、他の倍率のレンズを通して眺めることはできなくなるのである。その意味では、われわれは常に「見る」という行為が、「隠す」行為でもあることを自覚している必要がある。
例えば、顕微鏡を覗きこむとき、われわれは常にあるひとつのレンズを通して対象を眺めることになる。それを利用することにより、少なくともその瞬間には、他の倍率のレンズを通して眺めることはできなくなるのである。その意味では、われわれは常に「見る」という行為が、「隠す」行為でもあることを自覚している必要がある。
「後慣習的段階」の思考である「インテグラル・シンキング」とは、この「見る」という行為が内在させるパラドクスを踏まえて、意図的に隠蔽される現実の側面に意識の光を当てようとする思考法であるといえる。換言すれば、人間の認識行為が必ず現実を無意識化するものであることを踏まえて、現実をより包括的に認識することができるように配慮をするのである。
第3回では、こうした問題意識にもとづいて、インテグラル・シンキングの重要な思考法のひとつである「対局性の管理」(Polarity Management)について紹介する。
「インテグラル段階」といわれる発達段階の中で最も高次の段階である後期Vision Logic段階(Turquoise)は、しばしば、世界という「マトリクス」を超越する発達段階として紹介される。即ち、目の前にひろがる時代や社会の中で無数のドラマを生み出している構造――あるいは、それらのドラマが演じられている舞台――そのものに目を向けて、それがいかなるものであるのかということについて批判的に探求していくのである。
思想家のケン・ウィルバーは、この発達段階について紹介するときに、しばしば映画『マトリクス』を牽きながら紹介するが、この作品の中に端的に示されているように、この発達段階は、その時代や社会の中に生きる人々を集合的に呪縛している構造そのものに意識の光を向けて、その変革や改革にとりくもうとする。
第4回は、後期Vision Logic段階(Turquoise)の概要を紹介すると共に、これまでの調査・研究にもとづいて、この発達段階に関して示唆されているポイントを確認しながら、その可能性を探求するための具体的な実践を紹介する。
思想家のケン・ウィルバーは、この発達段階について紹介するときに、しばしば映画『マトリクス』を牽きながら紹介するが、この作品の中に端的に示されているように、この発達段階は、その時代や社会の中に生きる人々を集合的に呪縛している構造そのものに意識の光を向けて、その変革や改革にとりくもうとする。
いうまでもなく、この発達段階は未だ極少数の人が到達する段階であり、それは人間の可能性として存在しているものに過ぎないといえるだろう。その意味では、この発達段階の可能性を開発するための具体的な実践を開発していくことが必要になる。
第4回は、後期Vision Logic段階(Turquoise)の概要を紹介すると共に、これまでの調査・研究にもとづいて、この発達段階に関して示唆されているポイントを確認しながら、その可能性を探求するための具体的な実践を紹介する。
講座の受講
ココロジカル ・プラクティス
内容
- インテグラル・シンキング講座 (5回 x 90分 )
- インテグラル・コミュニティへのアクセス
- 講座への生涯アクセス権
Wisdom Commons Lab
メンバーシップ
内容
- インテグラル・ライフ・プラクティス講座の内容の全て
- インテグラル・シンキングを含め、オンデマンドプログラムへのオールアクセス (¥250,000以上の価値)
- 日次、週次、月次で開催される実践会への自由参加権
- メンバー同士の勉強会・実践会の自由開催・自由参加権
- 新規プログラム企画会議やWCL運営会議への自由参加権