「北極圏でショートパンツ一丁にサンダルでフルマラソン」
「氷漬けになって1時間半、座り続ける」
「氷山が浮かぶアイスランドの湖で泳ぐ」
これらは、すべて還暦間近の男がやり遂げたことです。
彼の名は、ヴィム・ホフ。
世界中の人々に「ICEMAN(アイスマン)」として知られています。
2007年、オランダ人のヴィム・ホフ(58)は、エベレスト初登頂に挑んだ。だが、コートやゴーグルどころか、酸素ボンベの装備もなし。彼が身につけていたのは、パンツとサンダルだけだった。
26の世界記録を持っており、ギネスブックには、彼の「氷風呂の最長耐久記録(約2時間)」が記されている。
BBCのドキュメンタリーで、ホフは氷風呂耐久を科学的研究の一環として再現。ほとんどの人は15分で気を失い、1時間で死亡してしまう。だがホフは2時間近く涼しい顔で持ちこたえた。その間、彼の深部体温は安定したままだったと言います。
常人離れした記録の数々はヨーロッパ全土、中国、ロシア、カナダ、日本のテレビ局を通して放映され、世界中の注目を集めました。
「私にとって寒さは神だ。私は寒さに耐えるのではなく、寒さを愛しているのだ。」